ポラロイドカメラ

ポラロイドSX-70は1972年に発売された、撮った写真をすぐ見る事が出来るインスタントカメラです。撮影したその場ですぐに写真が見れるこのインスタントカメラの技術は、フィルムを現像に出しその数日後に仕上がった写真を見る。と言う事が当たり前だった当時としては大変に革新的な技術で、写真を撮る事の新たな価値をもたらしました。

SX-70の製品紹介ビデオはチャールズ&レイイームズの制作です。ここで謳われているのは、その画質が素晴らしい事や、製品がいかにコンパクトで優れているか、ましてや競合他社と比較で優れた商品かだけではなく、この新技術がいかに人の生活を豊かにするか、という”価値”です。

イームズが伝えたかった価値は、このカメラは撮影者を被写体と一体にするという事。撮影者も写真に収められた事象を被撮影者と一緒にその場で見る事で共有できるという事です。

撮影したその場で撮影者と写真を撮られた人がその写真を一緒に見る事で、その体験、思い出を共有し、記憶する事が出来るのです。

その他にも、インスタントカメラが記録を簡単にする事で記録の再編集を容易にし、研究とその記録、管理を手軽にする事で、想像力を刺激し新たに生み出す力、創造力の発揮を手助けする。

撮影する人、撮影される人、記録される事象や記録する行為から生み出される創作、アイデア、思い出が主役でそれを助けるのがテクノロジー。イームズはテクノロジー自身は主役ではなく、テクノロジーは人の為にあると謳っている。

テクノロジーの助けで人間が進化する事を願っている、人の生活が豊かになる事を願っているのではないでしょうか。

テクノロジーの恩恵を受けた人は想像力を発揮し、新たに生み出し、人生を楽しみ、その生活を豊かにする事が出来るのです。

もちろん豊かさというのはその生み出す行為の価値で、物質的な価値だけでは有りません。

ポラロイド社のエドウィンランド、チャールズ&レイイームズ、彼らに影響を受けたスティーブジョブス、彼らに共通するメッセージではないでしょうか。

 

 

 

料理という身近な創作活動のためのキッチンアイパッドスタンド

みんなの、異国の、思い出のレシピにインターネットで出会い、作り、食し、楽しむ。

食を通し、テクノロジーを利用して、仲間と料理する。

家族と食を共にする。その時間を共有する。

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