Posts tagged "design"

時の輝き ~ コッパー (銅)、 ブラス 、ブロンズ ~
「鉄とガラスとコンクリート」 モダニズム建築の代名詞として使われるマテリアルだ。 鉄筋コンクリート造(RC造)の躯体にガラスの窓、あるいは、鉄骨造の構造体をガラスのカーテンウォールが包む、世界の都市はまさに「鉄とガラスとコンクリート」であふれている。 現代建築のイメージを決定づけた、ガラスカーテンウォールによる高層ビルの元祖は、ニューヨークの《国連ビル》(1952年)だ […]

50脚のチェアでたどる モダンファニチャー の歴史 ~「長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子展」 @無印良品 銀座~
下の写真の椅子は、ミース・ファン・デル・ローエが、自身の設計した《トゥーゲントハット邸》のためにデザインしたダイニング・チェア。一般には《チューブラー・チェア》(1930)と呼ばれている(★)。 このスチールパイプのカンチレバー構造のチェアは、 モダンファニチャー を代表するアイテムのひとつだ。カンチレバーとは、片側からの張り出しで重量を支える構造のことだ […]

アメリカのバウハウス
今年(2019年)は、バウハウスが設立されてからちょうど100年にあたる。ドイツのワイマール(ヴァイマル)のバウハウス校は、1919年にヴァルター・グロピウスを初代校長として開設された。 バウハウスは1925年にデッサウに移り、8年の活動の後、1933年、ミース・ファン・デル・ローエが校長を務めていた時、ナチスの圧力により閉鎖に追い込まる。バウハウスの活動は合計14年余りの短い期間だった。 (Ca […]

住宅 は車に憧れ、車は 住宅 を夢見る <1>
18世紀のフランス宮廷社会では、現代人が車に寄せるのと同様の興味と関心が、家具に対して寄せられていたそうだが、20世紀にモダニズムが誕生した時から、車と住宅 はお互いを強く意識する関係だった。 住むための機械、車のような 住宅 。 ル・コルビュジエの《シトロアン 住宅 》 ル・コルビュジエは1917年、30歳で故郷スイスからパリに出て1920年に「エスプリ・ヌーヴォー」 […]

桂離宮 シンプルの系譜<6>
モダンデザインを一言でいうとシンプルなデザインということになるだろう。 広辞苑には「シンプル」とは「単純なさま」とある。シンプルとは、色・かたち・素材が簡素で抑制されているさまである。 シンプルはモダニズムの専売特許ではない。また、建築やプロダクトのデザインに限られるというわけではない。シンプルという価値観はどこから来たのか。その具体的な現れ方とは。シリーズ《シンプルの系譜》では、さまざまな切り口 […]

北欧デザイン シンプルの系譜<5>
モダンデザインを一言でいうとシンプルなデザインということになるだろう。 広辞苑には「シンプル」とは「単純なさま」とある。シンプルとは、色・かたち・素材が簡素で抑制されているさまである。 シンプルはモダニズムの専売特許ではない。また、建築やプロダクトのデザインに限られるというわけではない。シンプルという価値観はどこから来たのか。シンプルの具体的な現れ方とは。シリーズ《シンプルの系譜》では、さまざまな […]

アドルフロース シンプルの系譜<2>
モダンデザインを一言でいうとシンプルなデザインということになるだろう。 広辞苑には「シンプル」とは「単純なさま」とある。シンプルとは、色・かたち・素材が簡素で抑制されているさまである。 シンプルはモダニズムの専売特許ではない。また、建築やプロダクトのデザインに限られるというわけではない。シンプルという価値観はどこから来たのか。シンプルの具体的な現れ方とは。シリーズ《シンプルの系譜》では、さまざまな […]

アトムの時代とカリフォルニア・モダン・リビング ミッドセンチュリー モダンの時代背景
核、水爆への恐怖と住宅デザイン ミッドセンチュリー は核の時代でもある。アメリカと旧ソ連は1950~60年代を通じて、次々と核実験をエスカレートさせていた。 カリフォルニアの明るい日差しのなかに、見えない核の恐怖が偏在していたのがこの時代の特徴だ。 冷戦下における核の恐怖は1962年のキューバ危機で頂点に達する。1964年に公開されたスタンリー・キューブリックの映画『博士の異常な愛情 または私は如 […]

かんたんバウハウスの歴史
バウハウスの歴史を2分でまとめると。 二つの世界大戦の狭間に生まれた、現代のデザイン活動です。 ドイツ語でbauhausの意味は”建物の学校”とか言う意味です。 それまではアートとデザインは分けて教育されていましたが、この二つを統合した新しい学校でした。 科目は多岐にわたり、大量生産と言うのも重要な課題でした。 その時代では最高にいけてるところでした。ナチに閉鎖される […]

” デザイナー ”とは R バックミンスター フラー
“A designer is an emerging synthesis of artist, inventor, mechanic, objective economist and evolutionary strategist” – R. Buckminster Fuller ” デザイナー とはアーティスト、発明家、メカニック、ビジネスマン、イ […]

壁寄せテレビスタンド で広々リビング
シンプルデザインの 壁寄せテレビスタンド で、 リビングスペースはもっと自由に、もっと広がる。 『 壁寄せテレビスタンド FSM フロアースタンドメタル 』 テレビだけがインテリアの中心にならない、 テレビだけに向かわない。 そんな 壁寄せテレビスタンド。 壁寄せテレビスタンド がミッドセンチュリーモダンのデザインに。 ミニマ […]

イームズとミッドセンチュリーのテクノロジー
ポラロイドカメラ ポラロイドSX-70は1972年に発売された、撮った写真をすぐ見る事が出来るインスタントカメラです。撮影したその場ですぐに写真が見れるこのインスタントカメラの技術は、フィルムを現像に出しその数日後に仕上がった写真を見る。と言う事が当たり前だった当時としては大変に革新的な技術で、写真を撮る事の新たな価値をもたらしました。 SX-70の製品紹介ビデオはチャールズ&レイイームズの制作で […]

ミッドセンチュリーモダンの頃 #1
ミッドセンチュリーの頃、ニューヨーク、マンハッタンのインテリアデザインの世界で働いた日本人女性がいました。 ミッドセンチュリーモダンのデザインは1930年代以降に勃興し、その後アメリカ国内で認知を広げていきました。 その中で働き、当時の時代精神が醸成されていった頃の彼女のストーリーです。 いまから50年前、1962年のアメリカではソニーからトランジスタラジオが発売され、ヒット商品とな […]

イームズが生まれてから100年
イームズが生まれてから100年 アメリカでモダンデザインとしてその思想を開花させたデザイナーの一人、イームズが生まれてから100年がたちます。 2012年の6月でイームズが生きていれば、105回目の誕生日を迎えたそうです。 105年の間には多くの技術革新があり生活環境は大きく変化し、インターネットも無かった訳です。 イームズも又、それ以前の生産システムや社会システムの変化をとらえ、新しいモダニズム […]