Posts tagged "ミッドセンチュリーモダン"

時の輝き ~ コッパー (銅)、 ブラス 、ブロンズ ~
「鉄とガラスとコンクリート」 モダニズム建築の代名詞として使われるマテリアルだ。 鉄筋コンクリート造(RC造)の躯体にガラスの窓、あるいは、鉄骨造の構造体をガラスのカーテンウォールが包む、世界の都市はまさに「鉄とガラスとコンクリート」であふれている。 現代建築のイメージを決定づけた、ガラスカーテンウォールによる高層ビルの元祖は、ニューヨークの《国連ビル》(1952年)だ […]

50脚のチェアでたどる モダンファニチャー の歴史 ~「長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子展」 @無印良品 銀座~
下の写真の椅子は、ミース・ファン・デル・ローエが、自身の設計した《トゥーゲントハット邸》のためにデザインしたダイニング・チェア。一般には《チューブラー・チェア》(1930)と呼ばれている(★)。 このスチールパイプのカンチレバー構造のチェアは、 モダンファニチャー を代表するアイテムのひとつだ。カンチレバーとは、片側からの張り出しで重量を支える構造のことだ […]

グリニッチヴィレッジ・コネクション<下> グレース・ペイリー
グレース・ペイリー グリニッチ・ヴィレッジ・コネクション<下> グリニッチ・ヴィレッジ・コネクション<上>、<中>に続いて60年代のニューヨーク グリニッチ・ヴィレッジの群像を。 東をブロード・ウェイ、西をハドソン川、北を14丁目、南をハウストン・ストリートに囲まれたエリアが通常、グリニッチ・ヴィレッジと呼ばれている場所だ。 マンハッタン島は1609年、オ […]

アルヴァ・アアルト 展 「小さな国」が生んだ「小さな人間」のためのモダニズム
アルヴァ・アアルト Alvar Aaltoは、合理性や機能に軸足を置きながら、人間味が感じられる建築や家具やプロダクトなど、独自のモダンデザインを生んだフィンランドの巨匠建築家だ。 曲げ木を使ったシンプルな《スツール60》や独特の曲線ガラスで作られた花器《アアルト・ベース》など、アアルトがデザインしたプロダクトは、日本の公私の場でもよく見かけ、これらは日本で最も親しまれている北欧モ […]

漱石 山房とウイリアムモリスのレッドハウス
「私は建築家になろうと思ったのです」。夏目 漱石 の言葉だ。 大正3年(1914年)東京高等工業学校(現在の東京工業大学の前身)での講演で 漱石 は続けてこう言っている。 「まだ子供のとき、財産がなかったので、一人で食わなければならないという事は知っていました。忙がしくなく時間づくめでなくて飯が食えるという事について非常に考えました。しかし立派な技術を持ってさえいれば、 […]

北欧デザイン シンプルの系譜<5>
モダンデザインを一言でいうとシンプルなデザインということになるだろう。 広辞苑には「シンプル」とは「単純なさま」とある。シンプルとは、色・かたち・素材が簡素で抑制されているさまである。 シンプルはモダニズムの専売特許ではない。また、建築やプロダクトのデザインに限られるというわけではない。シンプルという価値観はどこから来たのか。シンプルの具体的な現れ方とは。シリーズ《シンプルの系譜》では、さまざまな […]